【間もなく震災から2年・・・子供たちのいま】

梅花のつぼみまだ寒く、風雪もまだまだ激しいながらも少しずつ春が近づいているのを感じます。

間もなく震災から2年が過ぎようとしています。ご支援者の皆さまから今年度もチャリティイベントや寄付の呼びかけ、支援金のお問い合わせを頂き、本当に感謝しています。
JETOみやぎも皆さまに支えられてお陰様で2年目の佳境を迎え、3月には無事に一人一人に「生活・教育支援金」をお渡しすることができそうです。

個別の訪問ヒアリングを通じて、子ども・保護者・里親の方々の生活の事情や健康の事、心の悩み、勉強のこと、
進路のことについてお話を伺っています。大きく分けて4つの課題が見えてきました。
=========================================================
【保護者・里親】
1.自身の健康、心の問題
祖父母が保護者となっている場合、高齢に伴い、体力的な問題や健康の悪化、病気などで苦しむご家庭もございます。保護者自身も震災で大切な伴侶や子どもを失ったことでのショックやストレスも相当大きいと感じます。また、引っ越しや仮設住宅生活等により、親戚と同居して近所とのお付き合いや人間関係で苦しむ方もいるようです。中にはアルコール依存などに陥る方もおり、子どもへの直接の影響が懸念されます。

2.子どもとの関わり方の問題
叱るなどの子どもへの接し方、進路の問題(子どもとのギャップ)、時として子どもへの愛情のかけ方について悩む保護者もおられるようです。

【震災孤児】
3.心の問題
震災後1年は特に大切な両親を失ったことでの悲しみ、喪失感が大きかったようです。一部ですが過食症やPTSD、苛立や怒りなど抱える子供たちもいます。とても大きな悲しみを背負い苦しむ子どももまだまだいるのが現実です。

4.周りとの関係、影響
これも一部ですが、いじめや悪口を受けるケース。いじめ問題は震災孤児に限ったことではないですが、大切な親を失った大きな悲しみと心の傷を、周りの大人がしっかりと見守る必要があります。

========================================================
子どもの置かれる環境(保護者と二人きりとか逆に親戚が集まって助け合って暮らしている家庭など)によってもかなり事情が異なり、大きな要因になっていることを感じます。経済的な面も個別状況があり、支援が十分とは言い切れません。

子供たちはそれぞれの進路に向け、新たに目標や夢について準備したり、受験生は高校合格の通知をもらったり、大学や専門学校に進んだり、必死で就職活動に取り組んでいます。

JETOみやぎでは、これからも子供たち保護者としっかり向き合い、個別状況に応じた支援を子どもたちが成人するまで粛々と続けて参ります。間もなく3回忌。これからが本当の支援の始まりです。



スポンサーサイト



プロフィール

JETOみやぎ事務局

Author:JETOみやぎ事務局
「認定NPO法人 JETOみやぎ」は、東日本大震災で両親を亡くした孤児を支援するプロジェクトです。

2014年8月26日に認定特定非営利活動法人としての認定を取得しました。

http://www.jeto-miyagi.org

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR